2011年12月1日木曜日

到着

昨日無事に日本に到着し、滞在を終了しました。

さて、今回の有益な滞在と研究は、若手SAP事務局無くしてはありえなかったものです。
このような機会を与えていただき本当に感謝いたします。

また、受け入れ研究者やPacific Biological Stationのスタッフは突然の訪問要請にも関わらず快く迎えて頂きました。研究に対するバックアップ・サポート体制は非常に充実したものでした。ありがとうございました。

不在中には職場である研究室に多大なご迷惑をおかけいたしました。しかし、研究室の理解が無ければ今回の滞在は実現しませんでした。謝意を表します。

最後に、今回は単独の滞在であり、不在の間、日本の家を守り続けてくれた妻や子供達、また、彼らを支援し続けてくれた家族へは感謝の言葉もありません。

色々な人たちに支えられた充実したナナイモ滞在でした。

2011年11月30日水曜日

61日目

家は完璧に掃除を終えました。
荷物も詰めました。ただ、預け入れ重量オーバーじゃないかってくらい重いのでやや心配です。$100の追加料金を払うのは、ちょっと・・・。ま、その時には荷物を空港で処分しますわ。

これから受け入れ研究者の方が迎えに来てくれ、Nanaimo空港に向かいます。
最終日の天気は薄暗くて雨模様です。典型的なカナダ西部の冬の天気なのでしょう。
飛行機からの風景は期待できなさそうです。

2011年11月29日火曜日

60日目

いよいよ仕事の最終日です。

PBSは政府機関ということで自分のパソコンをサーバに接続することは許可されず、デスクトップのパソコンを借りて仕事をしていました。そのため、データを全て自分のパソコンに写さなければならず、逆に借りていたパソコンのデータは全て消去します。
使っていた実験台は全てきれいに掃除し、試薬の場所も全て引き継ぎます。
日本に持って帰るサンプルもあるので梱包、実験ノートは複写し受け入れ研究者の方と一部ずつ分け合います。
最後に色々な方に挨拶をして鍵を返却して、2ヶ月間に渡る滞在を終えました。

見納めのDeparture Bay。帰国にぴったりの名前です。
大家さんの家チェックも無事終了、荷物をまとめていよいよ帰国の途に着きます。

今度はセキュリティのランダムチェックも無く、さらに予定通り飛行機が飛んでくれれば言うこと無いのですが。
カナダの飲み納めはNegro Amaro 2009。かなり果物っぽい味

2011年11月28日月曜日

59日目

今日は日曜日。掃除や洗濯をしていると、午前中の雨が昼過ぎには上がったので、最後にdowntownを一回り。
寒いので誰も出ず、満杯のヨットハーバー
waterfrontもこれで見納め





ナナイモ最後の一勝負はここか?

控えめな靴下
一応、クリスマスの飾り付けも













二ヶ月前はまだ秋でしたが、風景も街並みもすでに年末を感じます。長かった様な短かった様な滞在でした。

夜は大家さん一家と一緒に、大家さんの友達の家に夕飯を招かれました。
こういう社交にも慣れてなかなか楽しく感じるようになってきました。
まあ、大体何でも慣れた頃に終わるのでしょう。

2011年11月27日日曜日

58日目

最後の週末ですが、今日の天気は最悪。小雨で強風なので出かける訳にも行きません。

で、少し早めですが、家の掃除をします。
バスタブや洗面台、トイレやレンジは、2ヶ月間だけの滞在といえどもそれなりに汚れました。
冷蔵庫もそれほど食材を買い込まなかったとはいえ、掃除をしない訳には行きません。最後に掃除機を隈無くかけて終了。
それほど汚してはいませんでしたが、きれいになったことは明らかです。ただ掃除を終えて片付け始めると、何だか寒々しい感じもしてしまいますが・・・。

夕方は、受け入れ研究者の方の家に最後の夕食へ。

最後のお呼ばれにふさわしいワインを準備

絶品のパプリカの豆・エビピラフ詰めとサラダ












近所の人も来て一緒にお食事を。

最後に、東日本大震災での被害にあった人へ寄付してくれ、とお見舞金を言付かりました。
わざわざ日本円で用意して頂き、ありがたい限りです。帰国したら彼らの善意にふさわしいところへ託したいと思います。

2011年11月26日土曜日

57日目

今週も無事終わりです。

朝、バス停に向かう途中、何気なく近くにある木を見上げると
葉っぱに何かがウジャウジャと・・・
 うげっ気持ち悪っ、と思うと下にも
なんじゃこら?
よく見てみると、松の仲間の雄しべのようですが、何か形と良い大きさと良い気持ち悪いです。たまりません。

さて、午前中で全ての実験を終えました。午後一番で滞在中の実験について最終報告をするので、野外調査と病原体検出法の開発、検出法の適用、分子生物学的観点からの病原体分類等について資料を大急ぎで作成します。

最終報告はかなり好評で、様々な質問や課題に対するアドバイスなどをもらえました。また、論文としてまとめる価値が十分にあるので、追加実験が必要な時にはセクションで全面的にバックアップしよう、とまで言ってもらえました。
後は試料の引き継ぎや後片付け、日本に持ち帰る試料の作製などがあります。
仕事は来週の月曜日だけとなりましたが、何とか良い形で終えることが出来そうです。

2011年11月25日金曜日

56日目

新しいpolymeraseを使った手法でPCRを全て掛け直しました。
その結果、ホタテガイでは病理組織検査で判明したよりも高い割合で病原体DNAが検出されました。まあ、これは予想されていたことですが。
次に、今まで非特異増幅バンドで隠れてしまっていたのでしょうが、数種類の貝類からも病原体DNAが検出されました。これについては明日、再度確認をしながら、病理組織検査に廻す個体を決めます。
残すところPBSでの仕事は二日間だけですが、最後の最後まで忙しく働かなくてはいけなくなりそうです。

セクション上層部の人が来週から不在のため、明日の午後に滞在中の結果報告をします。
何とか関心をつなぎ止め、今後も協力関係を維持できるような報告を出来ればと思います。
その前に準備が終わるのかどうか不安ですが。

2011年11月24日木曜日

55日目

最後に一縷の望みを託して、再度、polymeraseを変更してみることにしました。
メーカーの説明に目を通しますが、どれも同じように良いことばかり。
ダメで元々と10個体だけPCRにかけます。

気分転換がてら、久しぶりに雨も上がったので散歩に出てみます。
一ヶ月以上前からやる気十分の飾り付け
昼でもイルミネーション









あちこちでクリスマスの飾り付けが始まっています。これからどんどん増えて行くのでしょう。

さて、散歩から戻ってPCR産物を電気泳動してみると、何とこれまでで最も良い状態。非特異的バンドもなく、また、病理検査よりも感度良く検出できています。サンプル数を増やさないと分かりませんが、希望が見えてきました。

夕方頃、学生時代からお世話になっていた元PBSの研究者が見えました。今でも情報をまとめて発信するということを続けているようで、自分の最近の研究などについて話を聞いてもらいました。その他、色々と話をして楽しく時間を過ごしました。こういう形での再会はいいものです。

2011年11月23日水曜日

54日目

色々問題が発生したので、今一番鋭敏と思われる手法で病原体スクリーニングを実施することにしました。が、結果は、全て陰性。とりあえず調べた貝類では、ホタテガイ以外には宿主はいない模様です。
ついでに、ホタテガイ種苗にも用い病理組織検査と比較してみますが、顕微鏡による病理検査と感度はほぼ同程度。サンプル数を増やせば少しは変わるかもしれませんが、大差はない模様です。
もう少しやることはありますが、主な研究計画ではこれが最終結果になりそうです。

明日は、私が学生時代から色々教えて頂いた方にお会いします。以前は受け入れ研究者の方の上司だった方で、今はPBSを引退しているのですが、Nanaimoに来る予定があるそうでPBSに立ち寄ってくれるとのこと。5年ぶりくらいの再開は楽しみです。

2011年11月22日火曜日

53日目

さて、仕事も残り一週間になりました。

後はひたすらPCRかけるだけと思って気楽に考えていたのですが、検出感度が想定以上に低いことが判明しました。以前の検討では不十分だったようです。

別の組み合わせのprimerで明日試してみますが、それで上手く行かないのであれば、時間的にかなり厳しいです。サンプルをスーツケースに詰め込んで、日本へ宿題を持って変えることになるかもしれません。

気がついただけ良かったと思うことにしますが、polymeraseの影響は本当に大きいと痛感しました。

2011年11月21日月曜日

52日目

残すところ一週間少々なので、恐らくスーパーでの食料品買い出しも今日で最後。

せっかくなので日本であまり見かけないものを撮影しておきました。
カブみたい。でもでかい。名前不明

これもカブみたい。名前不明
セロリの根っこのcereriac
茎が赤いのはSwiss Chard、左上のはなんでしょう?

parsnipとbeetroot








何だか良く分からないものが並んでます。興味はありますが、帰国前に体を壊すわけには行きませんので、正体不明のものは買いませんし、口にしないことにします。

夕飯はセクションの上司の家にお呼ばれ。この人は、学生時代のラボの助教の先生がお世話になった人で、色々と面白い話が聞けました。来るまで知らなかったのですが、この方の奥さんも私がお世話になっている先生のお知り合いとのこと。世の中狭いものだと思いました。
家は町のはずれですが、農場やら菜園もある大きな家でした。

サーモンのパイ包み、自家製野菜を添えて
夕食に出て来た自家製野菜は、本当に美味しかったです。驚きました。

2011年11月20日日曜日

51日目

早いもので滞在も残り10日を切りました。
今日は土曜日ですが、昨日かけたPCR産物を電気泳動したいので仕事へ。

で、ドアを開けると

冬支度ないんですってば・・・
昨日より積もってます。
雪を踏み分け仕事に行きましたが、PBSにいるのは鹿だけでした。

電気泳動のついでに、あまり期待が持てないイガイについてもDNA抽出を終えて来ました。
バス停ベンチのヨーダも寒そうですわ

今晩はかなり冷え込むらしく、最低気温はマイナス7℃だとか。
帰宅時に路面は既に凍結しています。
今夜のお供Crown Royal。キリっとした後味ですが、体内から暖まります

2011年11月19日土曜日

50日目

カナダには11月末までの滞在だし冬じゃないんだから、とタカをくくって来てまして、冬物はそれほどありません。半袖のシャツとか結構持って来たぐらいです。

が、そんな準備をあざ笑うように
雪積もっていて、どう見ても冬
とりあえず、考えられるだけの厚着をして出かけます。

今日もPCRは絶好調ですが、残念ながら今日も陽性反応はなし。結局、本来の宿主探しの候補から数種類を消すことが出来たけど、アタリは引けなかったということでしょうか。

さて、仕事の後に受け入れ研究者の方がアイスホッケーの試合に連れて行ってくれました。
スポーツ観戦の趣味はないし、そもそもアイスホッケーのルールすら良く知りません。でも、せっかく連れて行ってもらうのだから、とWikipediaを見て歴史からルールまでを一通り頭に叩き込みます。

試合はジュニアチーム(17~18歳くらい)で、入場料は$13。NanaimoチームのClippersとアウェイのCowichan Valleyの試合です。会場はせいぜい3割くらいの入りですが、観客は結構本気の方々で、野次やら応援やらで賑やかです。
微妙な感じの地元キャラ。多分、犬?

思ったより広いホッケーリンク











試合の方は地元チームが延長戦で勝ち。一緒に行った人との関係上、地元チームを応援していたので良かったです。

勝って喜ぶ人たち
予習の成果もあり、ルールと照らし合わせながら試合を見ると色々なことが分かって来て、かなり楽しめました。プロの試合は凄い高いらしいですが、ジュニアチームくらいだと安いし、試合以外にも色々なイベントがあったりしてお勧めかもしれません。

が、冷蔵庫みたいな寒さなので、やはり暖かい洋服は必要です。カナダの秋を舐めてはいけないということを痛感しました。

2011年11月18日金曜日

49日目

外国滞在が長引く時にはビタミン摂取を意識的に心がけることにしており、なるべく果物を食べるようにしています。今回は、それに加えてジュースと薬です。
ブルーベリー&ザクロジュースとマルチビタミン
ジュースはブルーベリーの味が圧倒的でザクロの感じは全くありません。マルチビタミンは一日一個で必要量を摂取できるとかで、心の安定剤には良い感じです。
このおかげでしょう、少し風邪気味になりましたが、これまでのところ元気でやっております。

さて、今日は一昨日のPCRをやり直し。かっちり氷上で試薬調整してやると、きれいに結果が出ました。ただし、今日調べた5種類からは病原体が検出されず、これらは本来の宿主では無いことが判明。あと調べる種は3種類のみ。可能性は低そうですが、とりあえず、やってみます。

2011年11月17日木曜日

48日目

今日でとりあえず今回の滞在中、予定していた全てのDNA抽出を終了。
全部で300検体近くは行ったでしょうか。プロトコールが頭にこびりついてます。

今日からPCRにかけても良かったのですが、昨日の非特異バンドの問題があるので、とりあえず一呼吸おくために、明日からにしました。
上手く行かない時にムキになってやると、これまでの経験上、あまり良いことはありません。

今日は早めに帰って来たのですが、あいにくの大嵐。台風以上の強風に氷雨で、持っていた折り畳み傘など全く役に立ちません。おかげにバスも来ず歩き通しで、ずぶ濡れになって帰宅。
そんな時には、
Canadian whisky Gibson's。甘い芳香で滑らかな味わい
これで、心も体も温めます。

2011年11月16日水曜日

47日目

今日は先日サンプリングした二枚貝をPCR法にかけ、病原体の検出を行いました。
いくつかそれらしいバンドがあるものの非特異的バンドも混在しており、結論は出ず。
少し希望はあるもののもう少し検討が必要です。

行き帰りにはバスを使いますが、時間通りには絶対に来ないので運動も兼ねてバス停二つ分を歩きます。そこにはSeven Elevenがあるので、そこでコーヒーを買って海を眺めながら一休みしてバスを待つのが日課に。

ガススタ兼務。おにぎりとか売ってません

Seven Elevenコーヒー。値段は店員によってまちまち?



そう言えば、カナダにもマクドナルドがあちこちにあります。自分は高校生の時からご無沙汰なので商品の違いは分かりませんが、例のマークはアメリカや日本のものとは少し違うようです。
どこでも見られる看板だけど・・・
Mの中にカナダのカエデマークが!

2011年11月15日火曜日

46日目

昨晩はかなり冷えた模様で雹が降りました。だんだん冬になって来た感じがします。

さて、今回のカナダ滞在における研究について少し詳しく。

この辺りで生産されているホタテガイは1980年代に日本から移植したものですが、1990年代にこの養殖ホタテガイに疾病が大流行し、大きな被害が出ました。
病原体ですが、日本からホタテガイを移入する際には検出されておらず、この辺りの貝類にいた寄生生物が、新たに入って来たホタテガイに対して病原性を示すようになったと考えられています。
ホタテガイは日本でも重要な水産資源であり、この病原体が持ち込まれれば甚大な被害が想定されます。そこで、本来の宿主を明らかにすれば病原体持ち込み阻止につながると考え、今回の滞在になりました。

しかし、この計画には一つ大きな問題がありました。
1990年代半ばを最後にしてこの病気が一切報告されなくなっていたことです。
疾病発生によって耐病性品種だけが生き残った、もしくは地元のホタテガイ近縁種との交雑で耐病性を獲得した、と考える研究者もいたようですが、いずれにしろ研究材料が手に入らず、この病原体の研究は完全に停止していました。
従って、本当にカナダに来ても研究計画が実行できるかどうか、一抹の不安はありました。

今回の滞在中に行ったサンプリングで、病原体と疾病が未だにあることを証明することができました。さらに、病原体が手に入ることで、遺伝子的手法を用いた診断法の開発や生物学的知見を得ることができ、止まっていた病原体研究再開の目処がたちました。
結果が出るかどうかは分かりませんが、何とか当初の研究計画も遂行できそうです。

一つこちらに来て感銘を受けたのは、サンプリングに協力してくれた養殖会社に病原体再検出の報告をした時、感謝の言葉と新しい知見があったら教えてください、と言われたことでした。他には口外しないでくれ、という言葉を予想していたのですが、科学的知見を受入れ対策を練って行こうという態度は、水産業に携わる者には何よりもの励ましとなりました。

残り二週間の滞在で、日本の水産業にとっても有益な知見を得て帰国したいものです。

2011年11月14日月曜日

45日目

どこに行こうかと地図を眺めているとやや南部にあるLake Cowichanという町が目にとまりました。Nanaimoから約80kmと距離も程よいです。ただ、ネットで調べてみましたが、小さな町でこれといった見所も特に無さそう。とりあえず向かいます。

Duncanの手前でHighway 18を西方向へ。しばらく走るとワイナリーの看板があったので寄ってみます。
小さなワイナリーDEOL
ワイン畑も収穫を終え寒々しい感じ









さて、リストを見てみると小さいワイナリーですが種類は豊富です。客は他にいませんが、快く説明してくれます。本当は片っ端から試したいのですが、車の運転があるのでそうもいかず。色々聞いたあげく初めて聞く種類Marechal Fochを見せてもらい、香りだけ嗅がせてもらいます。ふむふむ、といかにも分かったふりをして、とりあえず購入。

その後、ひたすら走ること30分ほどでLake Cowichanの町に到着です。

穏やかな田舎の町と行った風情

ナイスなpub。但し閉店中・・・








小雨降る中、町の中心部を少し歩き回ります。
確かに何も無い町ですが、静かで落ち着いた田舎町です。天気がよければ結構美しいのではないかと思います。

その後、Honeymoon Bayという町が看板にあったので、とりあえず向かってみます。
走ること15分ほど、ようやく看板発見。名前からすると期待できそうな町です。
胸躍る看板
湖は見えますが・・・・
なんかキャンプ場みたいな町で、あまり新婚旅行向けではないのかもしれません。

Nanaimoに戻りレンタカーを返却。反対車線に突っ込むことも無く、3日間で合計630 km以上を走行した週末も終わりました。

2011年11月13日日曜日

44日目

今朝は昨日と打って変わって氷雨。
ホテルで天気予報をチェックするも改善の兆しは無さそう。昨日通って来た急カーブ・急勾配の山道を悪天候の中、走行することを考えると早めに出た方が良さそうです。
Tofinoも大体見終えており名残もありません。

一つ目の山越えの間は、前後に一切車を見ること無く、山道で黙々と車を走らせること2時間。ようやくPort Alberniに到着。ガスを補給し町の中を流しますが、雨の中、降りてまで見ようと思うものは特に見つけられませんでした。

続いて二つ目の山越え。途中から路面に雪がうっすらと積もっている、と思うと、雨から雪に変わりだしました。
このレンタカーは走行中、常に何か音がしているような気がしますし、しかも確かノーマルタイヤ着用だったような気が・・・。
色々な思いを抱いたまま、ラジオから流れる砂漠の嵐の音をBGMとして、それでも無事に雪の降る峠を乗り越え東岸部へ到着しました。

一息つくために途中のローカルマーケットで一休み。

八百屋に雑貨屋、洋服屋など色々
どの店も屋根に草が。羊を飼っているところもあるとか









寄り道をほとんどしないで帰ってきたので、約4時間ほどでNanaimoに戻ってきました。
小さな町をいくつか見てくると、あれほど小さく思えていたNanaimoの街が都会に感じられました。

明日はもう一日だけ愛車と出かけてみます。

2011年11月12日土曜日

43日目

3連休なのでレンタカーを借り、Vancouver島西部のTofinoまで行くことにしました。
左ハンドル右車線はアメリカに住んでいた時以来なので5年ぶりでしょうか。

アメリカ車との相性が悪いけど安く借りられるのはDodgeのみ
高速道路を40分ほど走り、途中から一車線のhighwayで山越えです。
一つ目の山越えをするとPort Alberniに到着。やはりアメリカ車、ガソリンメーターが増えたり減ったりの異様な挙動を示しており、一切信用できないと判断してとりあえず給油。その後、二つ目の山越えです。
激流沿いの道。最高速度90kmだそうで

思い描いていたカナダっぽい景色



ようやく無事に山越えを終えvisitor information centreで一休み。ここで道は二つに分かれており、一つはやや北部にあるUclueletという町へ、もう一つはTofinoに直行する道です。
"Ucluelet"の発音は良く分からん
地図をもらってしばし考えたあげく、Uclueletに少しだけ立ち寄ることに。

灯台の周りが散策路に。海は強風で大荒れ
ドラマで使えそうな断崖

町は特に何もなく、また強風のためあまりにも寒いので、見るものだけ見てTofinoに向かって南下します。
UclueletとTofinoの中間にある、それほど長くないLong beach
3時過ぎにTofino到着。ここはホエールウォッチングやサーフィン、カヤックなどで訪れる人が多いようですが、11月はシーズンオフなので余り活気はありません。
Tofino中心部?
夕方になり、太平洋に沈む夕日を見にTonquin Parkへ。
やや時間が早すぎたのか、なかなか沈みません。強風吹きすさぶ中、日本男児一人が砂浜にたたずむこと20分。

寒いのでこれで沈んだことに
ようやく写真を撮り、さっさとホテルに戻りました。230kmほどのドライブでしたが無事に終えられました。

2011年11月11日金曜日

42日目

昨日終わらなかったcockleの試料調整です。

アカガイに貝殻は似ていますが、殻の中身は大分違います(分類もアカガイはフネガイ科、cockleはザルガイ科)。
殻を剥くとビチビチと動く斧足

赤いのは下の紙が透けているからで体液は透明。












まず、色は全然赤くなく、うっすらとしたオレンジ色でほぼ真っ白。さらに、斧足がかなり発達しておりよく伸びて動きます。この斧足は移動に用いるそうで、昨日も水槽の中でビヨンビヨン飛び跳ねて動いてました。殻を剥いたとたん斧足は気味悪く動くので、手伝ってくれた人は本当に厭そうに作業してました。

さて、Native Little Neck clamもcockleも余ったので家に持って帰り、オリーブオイルとニンニクでシンプルなワイン蒸しにして試食。食べてこその水産です。
2009 Pinot Grigioと一緒に
味はアサリなどに比べると旨味が若干少ない気がしますが、砂も泥もきれいに抜けていてまずくはありません。食感ですが、clamはアサリとほぼ同じ、cockleは予想通りかなりの筋肉質で二枚貝というよりも巻貝を彷彿とさせます。
cockleは剥き身も結構持って帰ってきたので、しばらく調理法を模索します。

今日は、PCRもうまくかかりどうにか病原体検出に使える目処が立ちました。
明日はRemembrance Day(戦争で亡くなった人たちを偲ぶ日?)で休日で、来週からPCRをひたすらかけることになりそうです。